高血圧予防
高血圧はひどくなると脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因にもなり得ます。
血圧は、血管の中を流れる血液が血管の壁を押す力のことです。
そしてこの力が強くなった状態が「高血圧」なのです。
一般的に上の値が140mmHg以上、下の値が90mmHg以上になると、高血圧であると言われます。
高血圧の状態が続くと、どのような変化が起きるのでしょうか。
まず、血管が血流の力に耐えようとして、血管を厚く硬くします。
こうして動脈硬化が始まり、脳梗塞などを引き起こす可能性があります。
また、脳出血などを起こす場合もあります。
これらの病気を防ぐために予防医学を実践するのなら、まず高血圧を予防することから始めたほうがいいでしょう。
塩分の摂りすぎが高血圧につながることは、よく知られています。
濃い味に慣れてしまった人も、始めは食べにくいかもしれませんが、うす味の食事をこころがけてみましょう。
また、塩分をスムーズに排出するため、利尿作用のある果物を取るのも効果的と言われます。
ただし肥満傾向のある人は果物の過剰摂取にならないよう気をつけましょう。
タバコはきっぱりとやめましょう。
ニコチンの作用で血圧が上がり、また血液がどろどろになりやすいため、動脈硬化や脳梗塞などのリスクを上げてしまいます。
健康は一日にして成らず。
予防医学の観点から、規則正しい生活を毎日続けてください。
高血圧予防に減塩食
高血圧の人に減塩食をすすめられるのは、みなさんよく知っていることでしょう。
なぜ高血圧と塩分が関係するのでしょうか。
それは、もともと人間は余分な塩分を排出する働きを持っていますが、先天的にその働きが弱い人がいるのです。
塩分をからだにためこみやすいため、それらを排出するために今度はカルシウムを細胞内に取り込もうとします。
細胞内にカルシウムが入ると、血管が収縮して狭くなり、狭い血管を血液が通り抜けようとするため、血圧が高くなります。
つまり、塩分の摂取を控え、からだに塩分をため込まなければ、血圧を下げることができます。
こうして食生活から変えていくのも、血圧を下げたり高血圧再発を防ぐための予防医学のひとつです。
減塩食と言っても、単純に調理の味付けを薄くするだけでは、目標の1日6g未満に抑えるのは難しいようです。
1日6gの塩分というのは、日本人が1日に摂取している塩分量の平均の約半分になります。
しかも、もともと食品に含まれている塩分もすべて合わせて6gとなると、調理の味付けに加えて、加工食品や塩以外の調味料に含まれる塩分にも注意が必要です。
食パンは1枚におよそ0.8g、うどん(乾麺)は1人前でおよそ3.0gの塩分が含まれます。
そう考えると、主食はご飯にしたほうが、減塩食となります。
また、加工食品などは思いがけず高塩分であることがありますので、パッケージなどの栄養成分表などで塩分量を確認する習慣を身につけましょう。
食生活を見直すことで予防できる病気は、何も高血圧ばかりではありません。
健康を気遣うすべての人にとって、食生活の改善は基本的な予防医学の実践です。
減塩食の工夫
塩分の摂り過ぎが健康に被害を及ぼすことは、よく知られています。
しかし「病気をよせつけないからだを作ろう!」と予防医学に固執し過ぎて、まったく味気ない食事ばかりしていては、心の元気に必要な楽しみもなくなってしまいます。
特に高血圧の人の食事療法は、基本的に一生涯続けるので、飽きない工夫が必要です。
和食は低脂肪で食物繊維が多く、からだによいイメージがありますが(実際、肥満対策にはおすすめです)、味付けによって塩分が多くなりがちなメニューが多いのも事実です。
味噌汁やお漬物を毎日、毎食摂っていては、あっという間に塩分過多になります。
意外にも、脂肪量さえ注意すれば洋風のメニューが減塩食には向いているようです。
また、いくら減塩とはいえ、単純に塩分を減らした調理では味気なく、おいしさを感じません。
おいしく減塩するコツをいくつか紹介します。
まず、塩分を控えたうす味でもおいしく感じられるために、香りや風味を効かせる工夫です。
にんにくや生姜、しそなど、香りの強いものを加えてみましょう。
カレー粉や七味とうがらし、わさびなどの香辛料も、うす味をおいしくします。
味付けには、塩の代わりに酢やレモン汁などを使うのも有効です。
しょうゆの代わりには、昆布やかつおで濃い目のだしをとり、しょうゆと合わせた自家製だしじょうゆを作っておくとよいかもしれません。
洋風のメニューでは、牛乳などでコクを出すと、うす味のシチューなどでもおいしく感じてきます。
高血圧に対する予防医学として、また普段から健康に気づかう人の食生活のヒントとして、減塩食を実践してみましょう。
