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脳梗塞

脳梗塞を早期発見するために


高齢化社会が進み、医療費負担も増加する一方で、予防医学の重要性が認識され始めました。
予防医学とは、病気にならないからだ作りや、万が一病気になっていても早期に発見し適切な治療を行なうことによって重症化を防ぐという要素も含みます。

現在、日本人の死亡原因の上位に位置している脳卒中。
これは脳卒中が起こりやすい高齢者が増加していることが理由のひとつにあります。
脳卒中には脳梗塞、くも膜下出血、脳出血がありますが、中でも脳梗塞は脳卒中全体のおよそ7~8割を占めます。

脳梗塞は突然発症してしまう病気というイメージを持っている人もいるかと思いますが、そうではないのです。
脳梗塞の危険因子となる肥満や高脂血症、そして糖尿病などは、生活習慣に関係します。
生活習慣を見直し改善することでこれらの危険因子を取り除き、検査を受けて早期に脳梗塞の可能性を発見することで、未然に防げる病気です。

脳梗塞の早期発見には、脳ドックが有効です。
健康保険が適用されないため、費用は高くかかりますが(5~10万程度)、脳梗塞だけでなく脳腫瘍、脳動脈瘤、認知症の発見も可能になってきました。
検査には半日から1日かかります。

脳梗塞の予防のために、40歳を過ぎたら、糖尿病や高血圧などの症状がある人には特に、受けてみることおすすめします。


脳梗塞予防にはまず禁煙


最近では分煙化が行なわれたり、公の場では禁煙のところが増え始めました。
たとえば通勤や通学に使う駅で、今まで煙から逃げるように電車を待っていた人にはうれしいルールでしょう。
しかし愛煙家の人には少々居心地が悪く感じる場面もあるのかもしれません。。

たばこの煙がもたらす害については、ほとんどの人が何となくでも知っています。
健康によいと思って吸っている人はいないはずです。
日本人の死亡原因の上位には、がん、心疾患、脳血管疾患が並んでいます。
これらのどの病気にもたばこは関わっているのです。

たばこを吸うと、血液中のコレステロールが増加し、いわゆるどろどろ血液となり、動脈硬化を悪化させます。
動脈硬化は脳梗塞の危険因子のひとつです。
またニコチンにより血圧が上昇してしまうのも、脳梗塞にはよくないことです。

禁煙は、これらの病気に襲われないための予防医学の実践のひとつなのです。
また、禁煙することで周囲の人の受動喫煙も避けることができます。
自分はもう長いことたばこを吸ってきたから、今さら禁煙しても遅い、などとあきらめている人、そんなことはないのです。
禁煙して2~3年経つと、脳梗塞においてはそのリスクが軽減できるようです。
自分のからだの将来のためにも、また家族のためにも、予防医学を考えてたばこはきっぱりやめましょう。
禁煙のためのニコチンガムやニコチンパッチなどがあります。
ニコチンパッチはお医者さんの処方が必要なので、お医者さんに相談してみましょう。

脳梗塞の予防に有酸素運動


予防医学には、食事・運動・睡眠など生活習慣を整えて、健康的な生活を送る、という要素も含まれます。
中でも運動について、日本人の死亡原因トップ3に入っている脳梗塞の予防の観点からお話します。

脳梗塞の予防には、有酸素運動が効果的です。
それは、有酸素運動によって、血圧、血糖、コレステロール値を下げ、脂肪を燃焼して肥満を解消できる効果があります。
有酸素運動は、比較的ゆっくりとした動きで呼吸を取り入れながら行ないます。
ウォーキングや水泳、サイクリングなどがあります。
これらの運動は、血行を促進して、脂肪の燃焼をうながすため、肥満の解消にも効果があります。
逆に、瞬間的に急に強い力を要するウェイトリフティングや全力疾走などは、血圧も上昇し心臓への負担も大きいため、脳梗塞予防としては逆効果といえます。

予防医学の実践として有酸素運動を行なうのであれば、週末にまとめて何時間も行なうのではなく、少しずつでも毎日あるいは1日おきにでも続けるほうが効果的です。
全身を動かせるもので、呼吸が苦しくならない程度の強度で行なえる運動がよいでしょう。
気温差による血圧の上昇を防ぐため、冬場のウォーキングにはしっかりとした防寒を、また夏場であれば、運動後に急にエアコンの風に当たったりするのはやめたほうがいいでしょう。
また、発汗による脱水を防ぐために水分補給は忘れずに行ないましょう。
水分補給を怠ると、血液が粘性を増して血栓ができやすくなってしまうので注意しましょう。


血圧の変動に注意!!


日本人の死亡原因のトップ3に含まれる脳血管疾患のうち、脳梗塞はもっとも多い病気です。
国民病ともいえる脳梗塞に、いつ自分が襲われるかわからないと予防医学の重要性をあらためて認識する人も増えてきています。

脳梗塞は、その発症する時間帯に特徴があり、朝6時頃~午前中の早い時間に多く発生しています。
この時間は、睡眠中にからだに水分が補給されないため血液の粘性が増し、血管がつまりやすくなっているのに加え、起床直後で血圧が変動しやすい時間であることが、脳梗塞多発の原因のひとつと考えられています。

そのため、脳梗塞の予防、再発防止には、水分をしっかり補給することと、血圧を急激に変動させないことが大切になります。

人間は強いストレスがかかったりイライラすることがあると、血液中にアドレナリンなどのホルモンが増え、血圧を上げます。
そのため、脳梗塞を防ぐには、けんかや言い争いでカーッとなったり怒るのはなるべく避けるべきです。

上手に気分転換したり、趣味の時間を持つなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。
またビックリすることも血圧を上昇します。
夜中の睡眠中に突然電話が鳴って飛び起きる、という状況では特に血圧の上昇を招いてしまうこともあります。

また、精神的ストレスだけでなく、気温の変化も血圧に関係しています。
急に寒い場所に出たり冷たい風にあたると、血管が収縮して血圧が急激に上がります。
冬の起床時に暖かい布団から出て寒いトイレに入ったときや、冷たい水で顔を洗うといった行動なども注意しましょう。

血圧の急激な変動は、脳梗塞を引き起こす原因です。
予防医学を実践するという心構えで日常生活の中で少し行動に気をつければ、急激な血圧変動から脳梗塞を防ぐことができます。

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